亜鉛は、男性ホルモン(テストステロン)の維持に欠かせない栄養素。
育毛のほか下半身のトラブルに効果があるため、「セックスミネラル」とも言われているそうです。
亜鉛は多くの食べ物に含まれており、摂取しやすい栄養素です。
そのため、薄毛が気になっている方も挑戦しやすい育毛改善方法だといえます。
亜鉛が少なくなると、育毛・発毛の妨げとなり、頭髪が薄くなる原因となってしまいます。
また、男性ホルモンが衰え、性的な機能が低下するのも「亜鉛不足」が原因です。
髪の毛を構成する主な成分は、「ケラチン」と呼ばれるたんぱく質。
「じゃあたんぱく質を多く取ればいいんじゃない?」と考えてしまいがちですが、亜鉛は口から摂取したたんぱく質をケラチンに変え、髪の毛として生えてくる工程で必要不可欠です。
つまり、亜鉛とたんぱく質を安定して摂取していくことで、育毛への効果が期待できます。
亜鉛を含む食材は数多くあり、日々の生活で簡単に摂取できるため、正しい食生活を送っていれば亜鉛不足に陥ることはありません。
しかし、以下のような人は亜鉛が足りなくなっている可能性があります。
上記にひとつでも当てはまったら、亜鉛が不足しているかもしれません。
亜鉛が不足すると、育毛に影響があるほか貧血、生殖機能の低下、下痢、味覚障害などが起こります。そのようなことにも注意したいですね。
また、亜鉛は汗や尿、精子と共に外へ排出されてしまいます。
そのため正しい食生活を送っていても、自慰の回数が多い方は亜鉛が不足している可能性があります。
「そんなことばかりしているとハゲるぞ!」と言われるのは、脅しではなくれっきとした理由があるんですね。
第1位: <貝類>かき くん製油漬缶詰 亜鉛 25.4mg
第2位: こむぎ [その他] 小麦はいが 亜鉛 15.9mg
第3位: <貝類>かき 養殖 水煮 亜鉛 14.5mg
第4位: <貝類>かき 養殖 生 亜鉛 13.2mg
第5位: <魚類>(かつお類) 加工品 塩辛 亜鉛 11.8mg
亜鉛を多く含む食材としてよく「牡蠣」が挙げられますが、それ以外にも小麦胚芽、かつおの塩辛、ビーフジャーキー、ココアにも含まれます。
大豆など、たんぱく質の多い食材で亜鉛を多く含むものを積極的に摂ることで、育毛への効果がさらに期待できます。
毎日亜鉛を摂取するのに、牡蠣やかつおの塩辛を食べ続けるのは生活習慣病などのリスクがあります。
しかし、毎朝のコーヒーをココアに変えてみたり、晩酌のおつまみをビーフジャーキーに変えてみたりすることで、効率よく亜鉛を摂取できますね。
亜鉛の目安摂取量は、成人男性で1日あたり10mg、上限は40〜45mg*と言われています。
それ以上の量を摂取してしまうと、腹痛や吐き気、下痢などの副作用が起きてしまうので、たくさん摂ればいいというわけではありません。
亜鉛を多く含む食べ物を口にしたときは、亜鉛サプリを併用しないようにしましょう。
*参考:ミネラル | 日本人の食事摂取基準(2015年版)より | 栄養成分ナビ
亜鉛を摂取しても育毛に効果がなかった…という声もよく聞きます。
その場合、薄毛の原因が男性ホルモンではなく、皮脂のつまりやストレス、嗜好品や体質によるものかもしれません。
そうなると、亜鉛をいくら摂取しても育毛に繋がらないわけですから、育毛剤やシャンプーで違ったアプローチが必要です。
育毛剤は口から摂取するのとは違い、薄毛の原因を外側からブロックしていきます。
亜鉛が育毛に効果がなかった…という方は、一度育毛剤を試してみてはいかがでしょうか?